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特集1 企業開示と対話の行方


Interview

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インベストメント・チェーンにおける長期投資家とは?

機関投資家と企業の望ましい関係の在り方が、今改めて問われている。
長期投資家は、スチュワードシップ責任をどのように捉え、企業や株式市場とどのように向き合い、企業との対話を通じて何を見ているのだろうか。その視点に迫った。

中尾剛也

損保ジャパン日本興亜アセットマネジメント株式会社
執行役員 株式運用部長

Profile
1990年、一橋大学商学部卒業。安田火災海上保険(現 損害保険ジャパン日本興亜)入社後、主に融資業務に従事。2001年、安田火災グローバル・アセットマネジメント(現 損保ジャパン日本興亜アセットマネジメント)入社後、アナリスト兼ファンドマネージャーとして国内株式運用に従事し、鉄鋼や機械セクターアナリストなどを経験。2016年4月より現職にて国内および外国株式プロダクトの運用責任者。

IR担当者が受ける質問は、「明日の株価を探ろうとする質問」と「企業の価値を探ろうとする質問」の2タイプに大別されます。

長期投資家の関心は、言うまでもなく後者にありますが、単に目先の利益の数字だけを知りたいわけではなく、企業価値を測るための情報が欲しいのです。

〝価値〟を測る上では、財務情報はイントロダクションでしかありません。新人採用で面接やテストを課したりして、あらゆる角度から人を見るように、企業が今後、何を目指し、どのような展開をしていくかといった、会社のビジョン、トップマネジメントの人柄、ESG情報などを含むあらゆる非財務情報を知り、将来性や能力を多面的に見極めたいのです。