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特集2 ブロックチェーン技術と仮想通貨


Interview

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仮想通貨による送金・決済が事業体を変える

これまで、すべてのトランザクション(取引)は銀行などの第三者機関に委ねるしかなかったが、ブロックチェーン技術により第三者機関に頼らずに取引ができるようになった。これにより誕生した仮想通貨の衝撃、そして送金・決済コストの削減──このインパクトの大きさを考える。

野口悠紀雄

早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問
一橋大学名誉教授

Profile
1940年東京生まれ。1963年東京大学工学部卒業。1964年大蔵省(現 財務省)入省。1972年エール大学Ph.D. (経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授などを経て、 2005年4月より早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。

仮想通貨の根幹技術であるブロックチェーン技術が社会にもたらすインパクトは、きわめて大きなものです。

世の中の仕組みを劇的に変えるほどのイノベーションの出現は、ある日突然に私たちの前に現れるように思われがちですが、実は、水面下で静かに、着実に進化を続け、そして一気に世界へと広がるのです。

IT革命の第1のフェーズであるパソコン、第2のフェーズであるインターネット、そして第3のフェーズであるブロックチェーンも同じです。